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Ceranchia apollina

¥30,000($189.23)

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箱のサイズは幅25×奥行き20×高さ5.5cm です。
箱に関しては、老舗高級標本箱メーカーバードウィング社の最高級クラスの昆虫標本箱を改良しております。
国内外の博物館や大学でも信頼される品質で、大切にしていた昆虫をいつまでも美しく飾ることができます。大切な標本を末永く保管するために、フタの枠が凹凸になっており昆虫標本最大の敵である害虫の侵入を防ぎます。

アポロヤママユの雌雄ペアの標本になります。

英語圏ではその神秘的な姿からGhostly silk moth,幽霊のような絹蛾とも呼ばれており、神々しいほどの美しさを持つマダガスカル固有種として知られています。
特徴は、薄く透き通った絹のような白い翅に眼状紋という組み合わせはマダガスカルの豊かな自然が生んだ奇跡のような蛾だと思います。

標本のテーマはラヴェルの『鏡』より第5曲 鐘の谷をイメージして作成しました。

鐘の谷は、谷間に立ち込める霧や、遠くから響く鐘の音の残響を描いた非常に印象主義的な楽曲です。
この白ともベージュともつかない半透明で儚い翅のグラデーションは、まさにラヴェルの音楽が表現する霧がかった谷の空気感そのものを連想させ採用しました。

楽曲の冒頭では、ペダルで響きを長く残した静かな和音が繰り返され、遠くの鐘の音が空間に溶けていく様子が表現されます。
2頭の姿は、鳴り終わった鐘の余韻や静寂の中に溶けていく一瞬の美を視覚化したかのような、深い静けさを感じさせる個体だと思います。

ラヴェルの音楽は、緻密でどこか古風な装飾美を秘めていることが多くあります。中枠のアンティーク調の銀のフレームはその要素をリンクさせ、鐘の鳴っている古い聖堂や鐘楼をイメージしております。中枠の中心から外へと向かって配された2頭は、建物から解き放たれ、谷へと広がっていく鐘の音の波動そのものをうまく表現出来たと思います。美しい半透明の翅が、音の重なりや、霧に溶けていく残響のグラデーションを視覚化しております。背景には霧を連想させるような白のマットな質感のレザーを採用しております。

音楽という「聴覚」の芸術を、昆虫の色彩や質感、そして額縁という「視覚・触覚」の要素へと翻訳・再構築することを鑑賞することで体感して頂ければ幸いです。

箱の中枠等の加工はすべて手作業にて制作しており、材料の配合は毎回変えておりますので、同じものは作れません。一点物の標本です。

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